下手の横好きで作ったプラモデル(1980年代前半作品)の紹介です


伝説巨神イデオン (1980年)

アオシマ 1/450 伝説巨神イデオン

アオシマの気合が入ったモデルシリーズ"ACKS"版のイデオンです。ACKS版のガンバスターもかなりの良キットでしたが、関節部がプラプラだったりいろいろ問題があるキットでした。ですがこのイデオンは関節部の剛性がかなり上がっており、とても良いです。塗装は全体的に黒立ち上げ塗装でやってみたのですが、赤や白はともかく、青が上手くないなあと思う仕上がりになってしましました。でもまあ満足です。

 

この「伝説巨神イデオン」という作品、富野監督のおそらく最高傑作であると思うのですが、私はたまたま中学生の時に接触編と発動編を「夏休みこども劇場」のようなもので見てしまいまして、見ている途中で気持ちが悪くなり戻してしまったことを覚えています。それ以来、普通の子供の様にはアニメを見れなくなってしまい、現在に至ります。(ちなみにこのアニメ、エヴァンゲリオンやシン・ゴジラで有名な庵野秀明監督にもとてつもない影響(トラウマ?)を与えたと言われることや、哲学者の吉本隆明先生が『論評に値する』と評したことでも有名です。)


太陽の牙 ダグラム (1981年)

マックスファクトリー 1/72 ダグラム (Ver.GT)

マックスファクトリー 1/72 ソルティック H8 ラウンドフェイサー

マックスファクトリー 1/72 ソルティック H8RF ラウンドフェイサー・コーチマSpl

「太陽の牙ダグラム」より、マックスファクトリー製のダグラム (Ver.GT)です。ダグラムのプラモはいつか作ろうと思っていたのですが、どうにもこれまでのプラモデルが気に入らず作っていませんでした。しかしダグラムの漫画展開に合わせて各部がリファインされた漫画版のダグラムが出ましたので買いました。このモデル、いろいろ問題はあるのですがプロポーションはかなり好みです。色は漫画版とTV版のハイブリッドで塗ってみました。ダグラムはミリタリーカラーが本当に似合います。でも、もう少し白をグレーに近い色にすればよかったかも。スコープドッグみたいにすこし汚してみるかなぁ…あとソルティックのノーマルverとコーチマSplが再販されたのでちょっとだけオリジナルカラーにして作ってみました。

 

このダグラムが登場する「太陽の牙ダグラム」ですが、ガンダムがヒットしたことにより生まれた「ロボットが出るならどんなストーリーでもアニメを作れる」というとんでもない状況下で作られた、髙橋監督の趣味丸出しの子供置いてけぼりの作品で、正直、私は初代ガンダムよりも好きな作品です。見たことない人はぜひこの解説動画を見てもらえればと思います (この方、ダグラム解説動画を他に3つも出してますので、気に入ったらぜひ見てみてください)。


戦闘メカ ザブングル (1982年)

MODEROID 1/100 ザブングル

R3 1/100 ウォーカーギャリア

「戦闘メカ ザブングル」の前半主役機のザブングルのMODEROIDと、後半主役機のギャリアのR3モデルです。物語の前半と後半で主人公機が交代する流れはこのザブングルから始まりました。で、まずザブングルですが、初のMODEROIDだったのですがこのキット、スーパーミニプラのノウハウで作った感じがすごくて、癖は強いんですがその出来はすさまじく良いです。お手軽塗装と簡単な汚しだけでほらこんなにかっこいい。惜しむらくはプラスチックの質が悪く、すぐパーツが割れます。そしてギャリアですが、こちらさすがのバンダイらしい作りやすく塗りやすいキットでした。ただかなり前に作ったものでして、完全にペンキ塗りたて状態です。

 

この2機で私はどちらが好きかと言われたら、ギャリアのほうが好きです。と言いますのも、ザブングルは当初企画の設定である「西部劇風SFロボットアニメ」の方向性が強すぎて、その後富野監督が脚本家を無視して勝手にシナリオを魔改造したあげく、漫画版ナウシカも真っ青のディストピアファンタジーにしてしまった世界観にはまったく合いません…(実際アニメを見るとわかるのですが、ザブングルだけデザインが明らかに浮いています。あとちなみにナウシカよりザブングルのほうが先)。その反面、ギャリアは魔改造後の世界観に合う無骨だけどカッコいいロボットになっていると思います。


超時空要塞マクロス (1982年)

ハセガワ 1/72 リガード(標準量産型)

「超時空要塞マクロス」より、敵側やられメカのリガードです。こんなマニアックなメカを完全新作で作るハセガワさんに大変感謝です。いやーしかし、合わせ目を消そうとするとパーツのチリ合わせが大変だったり、後ハメができない構造だったり、大きめの水転写シールがボロボロ崩れたり、ガンプラに慣れているヌルモデラーの自分にはマクロスのプラモデルはきついですわ。

 

でもこれ、とにかく造形が素晴らしい!というか、イデオンの重機動メカのアディゴをさらに洗練したようなリガードのデザイン自体がもともと素晴らしいです。


聖戦士ダンバイン (1983年)

MG 1/35 ダンバイン

HG 1/72 ダンバイン

HG 1/72 ビランビー

ダンバインのMGモデルが再販されていたので喜び勇んで購入しました。口の部分のパーツは設定では濃い紫なのですが、子供のころから「ここはパーツの形状から考えて、ガンメタのほうが良いのでは?」と思ってましたので、それで塗ってみました。このキット、関節に金属製のビスが使われているというとんでもないもので、関節が壊れたらオシマイですね…プレバン限定のHGもとりあえず作ってみました。HGはMGと解釈の違うパーツもあって、作っていて面白かったですねー。さらに、新規造形されたビランビーも作ってみました。これ、ROBOT魂版と同じくらい出来がいいですね…

 

私、富野監督の作品ではガンダムよりイデオンとダンバインのほうが好きでした。特にダンバインは生物をモチーフとしたオーラバトラーのデザインが素晴らしく、モビルスーツより上だと思います。中でもカブトムシがモチーフのダンバインは最もバランスのいいデザインだと思います。


装甲騎兵ボトムズ (1983年)

1/20 ATM-09-ST スコープドッグ (ペールゼン・ファイルズ版)

1/20 ATM-09-GC ブルーティッシュドッグ

ボトムズのプラモはプレミアムバンダイ限定が多く、しかもかなり高価なので、安く手に入るペールゼン・ファイルズ版スコープドッグとブルーティッシュドックを作ってみました。ペールゼン・ファイルズ版はキリコ機をイメージしてみました。これもウェザリングしてみたんですが、どうですかね…難しいことこの上ないです。

 

高橋良輔監督の作品の物語で、私が一番好きなのは「太陽の牙ダグラム」でして、「装甲騎兵ボトムズ」の物語自体はあんまり好きでないのですが、ATのデザインコンセプトは大好きです。でもできればバンダイの技術でダグラムのプラモデルを作って欲しいかも…(HI METAL Rダグラムは買ってしまいました…)


銀河漂流バイファム (1983年)

HG 1/144 バイファム スリング・パニアー装備型

なんで出たのかよくわかりませんがプレバン限定でバイファムが新規造形で出ましたので作ってみました。最初、汚してみようかと思ったのですが、なんだかイメージと違う気がして、結局普通の塗装に仕上げました。

 

で、ガンダムの当初企画案「フリーダムガンボーイ」を原作として、宇宙を舞台に十五少年漂流記をやったこのアニメですが、私、見てたのですがあんまり記憶になく、覚えているのは子供の世話を押し付けられたクレアがブチ切れることで有名な第19話で「お母さんって大変」と思ったことくらいです。あと密かに綾波の元ネタはカチュアだと思う私。


重戦機エルガイム (1984年)

HG 1/144 エルガイム

HG 1/144 エルガイム Mk-II

HG 1/144 オージ

プレミアムバンダイでHGエルガイムシリーズが限定で出ましたので、とりあえずエルガイム、Mk-II、オージだけ作ろうと思いました (R3のMk-IIはデカすぎるので買ってませんでした)。まずエルガイムとオージですが、どちらも数年前の旧モデルをマイナーチェンジしたものでしかありませんので、ちょっとめんどくさい色分けがあったり、パワーランチャーやバインダーがモナカだったりと、多少の不満はあります。特にオージは、合わせ目消しと後ハメ加工箇所が多いです (そんなにレベルの高い加工は必要ないですが)。一方Mk-IIですが、こちらは新規造形でかなりバランスの良いキットでした。いくつか合わせ目が気になりますが、段付きモールド化すれば特に問題はないかと。

 

エルガイムについては別ページの雑感で語ってますので、ここでは語りませんが、それにしてもエルガイムのデザインはそれまでのロボットアニメとは一線を画していますね。さらに斬新なのは「太陽光発電で動く」「日が出てないとエネルギーが落ちる」「それら技術が既にロストテクノロジーの世界」という設定でしょうか。ただやっぱりアニメではロボットを動かす作画に苦労している様子がよく見れます。


超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか (1984年)

ハセガワ 1/72 VF-1S ストライク ガウォーク バルキリー (ロイ・フォッカー スペシャル)

劇場版マクロス「愛・おぼえていますか」より、VF-1S ストライク ガウォーク バルキリーです。バルキリーは、バトロイド形態は嫌いなのですが、ガウォーク形態は大好きです。また、自分はロイ・フォッカー スペシャルのカラーが大好きでしたので、それで塗ってみました。

 

しかしこのキット…やはりガンプラの親切設計プラモに慣れたヌルモデラーにはキツいです…。とにかく合わせ目消しと消えたスジを彫り返す苦行がきつい…。ところどころスジ彫りが汚いところが目立つ仕上がりになってしまいましたが、これが私の限界です。