「水星の魔女」をちょっと考察してみた (2022年11月)

 |・ω・`)  11月、忙しくてなにも書けそうにない…

 

 |・ω・`)  なので、完全に雑談で、水星の魔女6話までで、考察するよー

 

まず先月、3話まで見た感想では

(1) ウテナみたいな設定は陽動作戦、ミスリードを誘う罠

(2) 本題は様々な呪いから主人公たちを解放するお話、ラスボスはプロスペラ

(3) たぶんエアリアルの中身はファティマとしてのエリクト

 

ということまでは考察してたけど、今のところ当たってそう。だけど、一つだけ引っかかるところがあってですね、6話の冒頭で出てきた「21年前の復讐」というやつです。つまり、アニメの中の話ではなく。実際の21年前に、なにか事件、もしくは脚本家の大河内さんになにかあったのかなぁと思ったのです。

 

 こう考えますのは、例えば高松信司監督(アニメ版"銀魂"の最初の監督)が作った1996年の作品「ガンダムX」は、大戦から15年後という設定で、すなわち劇場版ファーストガンダム公開(1981年、ガンダムが社会現象となった年)から実際に15年経った1996年にこの作品を作る、というメタフィクション設定がなされています(詳しくはWikipediaで)。つまり、今回も同じような"なにか"があるのではないかと邪推したのです。

 

 |・ω・`)  ツイキ…

 

 |・ω・`)  「すずめの戸締り」は完全にこれだった…あれから11年後…11月11日公開…

 

 

 で、今から21年くらい前(2000~2002年あたり)って、なにがあったのかなー、と探してみたらですね、まず社会的に大きな出来事で言えば「アメリカ同時多発テロ」があって、つまるところ同時多発テロからはじまり連鎖する「復讐」からの解放、拡大する格差(経済的な意味だけじゃないよ)からの解放、という意味での大きなお話になっている可能性はあります。

 

 で、次に大河内さん関連(もしくはガンダム関連)で考えると、候補になりそうなものが下記の2つありまして、

 

(1) 「∀ガンダム」の放送終了、そして次のガンダムとしての「ガンダムSEED」の製作開始

(2) シリーズ構成と脚本を担当した「キングゲイナー」の製作開始

 

 

 |・ω・`)  以下はあくまで完全に妄想

 

 (1)を意味するとすると、もしかしたら当時、∀の後企画としてSEEDとは別のアイデアを提案していて、それがスポンサーに受け入れられなかった、とかがあってその復讐戦をやろうとしてるんでしょうかね。

 

 (2)を意味するとしたら、キングゲイナーは大河内さんがザンボット3の「人間爆弾」に似た話をやろうとして、富野監督に止められたらしいですが、たぶんそれ以外にもいろいろあったことの復讐戦をする、という意味なんでしょうかね。

 

どちらにしても、その「復讐」からの自身の解放、ということを表現しようとしているのかも。 

 

 

 |・ω・`)  大河内さんみたいに理詰めで脚本を作る人が、わざわざ「21年前」と言ったからには、

      何かあったんだろうなと考えてしまう。

 

 |・ω・`)  ・・・実はもう1個、妄想の仮説があるんだけど…

 

 大河内さん、2001年に「ARMS」という漫画作品のアニメ版の脚本をされてるんだけど、このARMS、設定が若干ガンドアームの設定に似てるんだよねー。もしかしてエリクトはARMSのアリス的な存在で、ガンダムルブリスはアザゼル的な存在だったりする?

 

 |・ω・`)  ただARMSは、そもそも漫画作品としてすでにほぼ完成していたものをアニメ化したものだし、

    さらに2話分の脚本でしか参加してないから、「復讐」というようななにかが

    発生したとは考えにくいんだよなー。なので追記するか迷った。

 

 |)彡サッ

 

 

 |・ω・`)  7話を見てツイキ…

 

  「すべてのガンダムを否定する」から、うすうすそうじゃないかなー、と思ってたんだけど、7話を見てちょっと確信に近くなった。デリングは富野監督のメタファーだと思う。

 

 |・ω・`)  「逃げるなよ、お前が考えている以上に、ガンダムの呪いは重い」

     これ、富野監督が大河内さんに本当に言ったことなんじゃないかなと思う…

 

 |)彡サッ

 

 

 |・ω・`)  8話を見てツイキ…

 

 大抵の人は気づいてたと思うけど、「ガンド技術」は「ニュータイプ」のメタファーですよね。8話見て確信に近くなった。これの理想に取りつかれて(もしくはこの呪いから逃れようとして)右往左往を繰り返したのがガンダムの(主に制作側の)歴史なので。作った本人すら、その呪いから解き放たれるまでに約20年(∀ガンダム)までかかったわけだし(解き放たれたというべきか、解脱したと言うべきか …)。

 

 |・ω・`)   つまり「魔女」=「歴代ガンダム作品の監督」ってわけですな。

    そして、もしかして「水星の魔女」はこの呪いを呪いとして受け止めた上で

    正面突破しよう、としている作品なのかな?

 

 

 |・ω・`)   ・・・補足説明

 

 「ニュータイプ」は超能力者とかエスパーとかそういう意味ではないです。初期設定では「宇宙に適用し進化した人類」という意味で使われてて、これは富野監督の「人間はもっとマシなものに進化できるはずだ」というヒッピーカルチャー的思想が乗っかっているのですが、正直人類はギリシャ時代から生物的にも思想的にも全く進化していないわけで(余談ですが、「銀河英雄伝説」は「人類ってたぶん、遠い未来も今とおんなじことやってるよ」という強烈な皮肉を言ってるSF作品なんです)、その「進化していない」ということに絶望して作られたのがZ~Vの作品群で、それを逆に肯定したのが∀で、いやでもそのままじゃいけない、と思い直して、今の若者たちに自分の希望を託そうとしたのがGレコなんですよ。そして「近い未来、人類はもっとマシなものになれるはず」という基本思想をこねくり回したのが他のガンダム作品群にほぼ共通するテーマになってしまっているわけです。

 

 |・ω・`)   12月もクソ忙しいので、雑談の追記しかできないかも…

    いやーしかし今季のアニメ、ポプテピピック2期がかすむくらいの豊作なんですけど。

 

 |)彡サッ