下手の横好きで作ったプラモデル(1990年代後半作品)の紹介です


新機動戦記ガンダムW (1995年)

RG 1/144 OZ-00MS トールギス

RG版トールギスです。キット指定カラーはEW版なのですが、EW版のカラーがあんまり好きでないので、TV放送版のイメージで塗ってみました。Vガンダム以降のMSは基本18m以下のサイズなので、実際作ると手のひらサイズなのですが、RG版はMG版に劣らない情報量なので非常にカッコいいです。

 

で、このトールギスが登場するガンダムWなのですが、私は真面目に視聴していません。というのは設定が完全にサムライトルーパーを思い出させる内容で、全く食指が動かなかった上、ウィングガンダム以下、登場するモビルスーツがGガンダムの焼き直しのようで全く魅力を感じませんでした。ただ唯一「おおっ」と思ったのはこのトールギスのデザインでした。ギリシャ兵、もしくはローマ兵を思わせるようないで立ちにちょっとびっくりし、またこのスパルタンな造形にしびれた記憶があります (あと、ちょっとだけリーオーも好き…)。ただこのトールギスもⅡ、Ⅲとなるとゴテゴテとした恐竜的MSになってしまい、好きでなくなりました。好きなのはこの無印だけです。


機動新世紀ガンダムX (1996年)

HGAW 1/144 GX-9901-DX ガンダムダブルエックス

HGのガンダムダブルエックスがたまたま手に入ったので作ってみました。このHGダブルエックス、ソーラーパネルがただのプラ板でして、塗装ではソーラーパネル感が出ませんので、初めてホログラムシールを使ってみました。ただ、最初貼った時はうまくいったのですが、上からクリア塗装をしたら縮んでしまい、なんだかクシャクシャになってしまいました…あとレーザー受光部が寂しいのでエッチングパーツを貼ってみたのですが、あまりいい出来ではないですね…

 

ガンダムXは1stガンダム以来の打ち切りガンダムとして有名ですが、物語自体は結構面白いんですよね。ただ、放送当時私はサテライトキャノンの設定があまりにあまりだったので(大艦巨砲主義が大嫌いなので)、少し毛嫌いして見ていませんでした。


機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY (1996年)

HGUC 1/144 RX-79BD-1 ブルーディスティニー1号機”EXAM”

HGUC 1/144 MS-08TX [EXAM] イフリート改

セガサターン用ゲーム「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」より、前半~中盤にかけての主人公機とライバル機のブルーディスティニー1号機とイフリート改のHGです。イフリート改はほぼ設定カラーですが、ブルーディスティニーはちよっと設定とは違う色で塗ってみました。この2体ですが、とにかく色分けが面倒くさくて(特にイフリートの脚部!!)、かなり苦労しました。可動域については、ブルーディスティニーはかなり良好なのですが、イフリートは足を広げようとすると腰アーマーと脚部が盛大にこすれて塗装が剥げます。1stのジオン系MS全般にこの傾向がありますので、どうにかして欲しいなぁと思います。

 

この2体が登場する「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」は、ゲームが出る前情報を見たときはその設定にしびれました。「とんでもなく強力なジム」という1号機の設定が私のツボに大ハマリだったからです。ただ、終盤にかけて登場する2号機と3号機の設定を見てがっくりしてしまい、それ以降は追いかけなくなってしまいました。


勇者王ガオガイガー (1997年)

RG 勇者王ガオガイガー


スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー + ゴルディーマーグ

スーパーミニプラ 金色の勇者王


スーパーミニプラ 強竜神 (炎竜+風竜)

スーパーミニプラ 幻竜神 (氷竜+雷竜)

RGガオガイガーは、2023年の初売りの時にたまたま手に入ったのですが、RGゴルディマーグを買うか買わないかですごく迷って(結局、買うのは止めました)、約1年積みプラ状態だったものをようやく組み上げました。これだけでも恐ろしいプレイバリューのあるキットです。

 

で、次がかなり前に作ったスーパーミニプラのガオガイガーですが、ゴルディオンハンマー装着状態を、ノーマルカラーと「金色の勇者王」バージョンで並べてみました。「金色の勇者王」のキットはもともとある程度金色なのですが、プラスチック丸出し感がすごかったですので、思い切ってメタリック完全塗装してみました。スーパーミニプラの完成度はすさまじいです。しかし塗装工程が…合わせ目がひどいので、ただ塗装するとひどい状態になります。また、スーパーミニプラシリーズでなぜかガオガイガーが優遇されていますので、強竜神、幻竜神も作ってみました。ガオガイガーのシリーズは大人向けモデルがけっこう多いのでうれしいですね。

 

「勇者王ガオガイガー」は、エヴァンゲリオンのヒットの後、大量に発生した劣化セカイ系アニメ・漫画に対し、「昔ながらの作風のアニメでも面白いものは作れる!」と高橋良輔監督と米たにヨシトモ監督が作り上げた、おそらく最後にして最高の熱血合体ロボットアニメだと思います。放送当時は大学生でしたが、毎週楽しみに見ていました。特にこのゴルディオンハンマーはそのデザインと、マーグハンド装着に至るまでの物語のプロセスが非常に良く出来ていると思います。


ブレンパワード (1998年)

MODEROID グランチャー

MODEROIDからブレンパワードシリーズが出たのですが、どうにもブレンパワードの出来が気に入りませんでして、パス。しかし次に出た敵側のグランチャーはバランスがよいと思ったので買ってみました。MODEROIDは相変わらずプラスチックの質は悪いのですが、このキットのプロポーションは抜群にいいです。

 

さて、世間的には全く話題にすらならないこのブレンパワードという作品ですが、富野監督がこれまでとは全く違う新しい答えを出した作品として信者からは特に評価の高い作品ですので、よかったら見てみてください。


∀ガンダム (1999年)

MG 1/100 System-∀99 ∀ガンダム (with 月光蝶エフェクト)

MG 1/100 Concept-X 6-1-2 TURN X (with 月光蝶エフェクト)

∀ガンダムとターンXに月光蝶エフェクトを付けたものです。ターンシリーズは2019年に亡くなられたシド・ミード氏のデザインで、従来の武士のイメージデザインでのガンダムではなく、西洋の騎士をイメージしたデザインラインのガンダムでして、このデザインには当時驚きました。やはりこの2体には月光蝶エフェクトがぴったりです。この月光蝶というアイデアは素晴らしいですね。(ハリウッド映画にパクられるという名誉を得ることもできましたしw) また「月の繭」は歴代ガンダムの主題歌の中で最高のものだと思います。

 

この∀ガンダムを含む、いわゆる「富野復活3部作」である「ブレンパワード」「キングゲイナー」の3作品は、富野監督からの、いままで富野作品を見続けてくれた人たちへの贈り物というか、これまでの富野作品へのレクイエムというか、まさに我々世代の富野信者を成仏させる作品だと思います。富野監督がZからVに至る絶望の後、何を見出し、どう救われたのか? それを知りたければぜひ復活3部作を見てみて下さい。